ログハウスの耐久性
時の経過とともに劣化していく普通の住居と違い、年月をかけて使い込むほどに味わいが出てくるのもログハウスの魅力のひとつと言えます。日本では昔ながらの木造の古い家が今でもどっしりとした佇まいを見せているところもありますし、正倉院に見られるように日本ながらのログハウスも長い月日を経て今なお現存しています。ログハウスは建築後100年もつ、と言われており、「長く使えるものを選ぶ」「無駄を出さない」というロハスな精神にぴったりの住居と言えます。
このように、ログハウスの耐久性には、驚くべきものがあります。また強度に関して言うと木材は縦方向の強度に優れており、鉄鋼やコンクリートなどの建築材料に比べてかなり強いと言えます。しかし100年もつ、というのは定期的にきちんとメンテナンスをした上でのこと、ということは忘れてはいけません。
日本ではまだ歴史の浅いログハウスですが、欧米では建築後数百年が経過したログハウスが現存し、実際に今でも使われています。そのためログハウスの耐久性を高めるには、ログ材の強度面での問題はあまり心配なく、それより腐朽や虫食いなどを防ぐことが重要となってきます。
しっかりとした施工と、定期的に丁寧にメンテナンスを行なうこと、それを忘れなければかなり優れた耐久性が期待できるでしょう。ひとつのものを大切に長く使っていく、それを与えてくれた自然への感謝の気持ちを持ち続ける、そんなロハスな暮らしにログハウスはぴったりの家かもしれませんね。
ログハウスの耐震性
木が持つ特性からも、耐震性を得ることができるのです。その点がしっかり計算されて施工されていれば、大きな地震にも耐えうるログハウスを建てることができます。リゾート気分で暮らしたいから、日頃のストレスから開放されるために別荘として使いたいから、とログハウス建設を計画する人もいますが、ログハウスでの生活はその耐久性などからも「長持ちする家」として地球環境を考えたロハス思考の人々にも人気が広まっています。
ログハウスは暮らす人の心も癒し、またひとつのものを長く大切に使って自然を保護するという環境面でのメリットもあり、まさにロハス的生活空間と言えるかもしれません。しかしその耐震性を確かなものにするためには、地震時にかかる荷重を計算して必要な通しボルトやダボをログ壁に施す必要があります。100年は暮らせると言われるログハウスですが、長持ちすると言われるのには構造上のちゃんとした理由もあります。
また、木が本来持っているしなやかさは、地震で発生する揺れを柔軟に受け止め、元の形に戻ろうとする力が働きます。実際に以前の阪神大震災では震度7の揺れを受けたログハウスのほとんどが無傷で残っていたと言われ、その耐震性の高さが評価されました。垂直方向の揺れには強いログハウスでも、水平方向の揺れに対しては、ログがずれてしまう可能性があります。
ログハウスは重心が低く安定感があり、壁全体で屋根を支えている状態なので、柱だけで支えている構造の建物に比べ垂直方向の揺れに対する強度は高いと言えます。