ロハス生活とログハウス

ロハス生活とログハウス

ロハスとはログハウスの略語ではなく、健康と環境保護を第一に考え、人と地球とが共によい状態で存在していくことを望む人たちの維持可能なライフスタイルのことを言います。確かにロハスな暮らし、ロハス生活、ロハス住宅、という言葉をログハウスに置き換えても違和感なく意味が通じます。わざわざ新しくロハス商品を購入することもなく、今使っているものをロハスな視点で見直すことで、日常生活が人と自然にやさしいものへとなっていくことでしょう。

 

ログハウスはそのほとんどを木で作り、材木も木の自然なかたちに近い状態で使われることが多いです。しかしロハスという言葉が新しく出てきたため、何か新しい取り組みのように感じられますが、自然との共栄はもともとの日本にもあった生活習慣なのです。人間の健康や幸せな暮らしの向こう側に、地球環境を守ることへの貢献がつながっている、そんな実感を持ちながら生活することがロハスです。

 

ロハスという言葉があちらこちらで聞かれるようになり、ロハス商品や関連グッズの販売なども盛んに行なわれています。「ロハスって、ログハウスのこと?」と思っている人も意外といるようです。ログハウスは、人のからだに有害な塗料や接着剤などを使わずに建てることができますし、メンテナンスをしっかり行なえば長く暮らしていける家となり、長い目で見ればとてもエコな住宅と言えるでしょう。身の回りに自然への感謝の気持ちを感じられるものがあり、長く使い続けることができるものがあれば、それもロハスな生活を送っていると言えます。

 

自分達の生活の快適さを求めるあまり自然を壊し続けていては、いずれその生活も地球環境も共倒れという状態になってしまうでしょう。ログハウスでの暮らしは、ある意味ロハスな生活と言えます。

ログハウスと暮らし

ログハウスでの生活は、暮らしてみないとわからないことがたくさんあるでしょう。ログハウスと言えば、少し前までは別荘のイメージがありましたが、最近では普通の住宅地でも見かけるようになりました。別荘としてだけでなく、住宅としてログハウスを選ぶ人が増えてきているのですね。

 

ログハウスは、パッと見不便そうに見えてもログハウスで暮らすゆえの楽しみと捉えればメリットにもなりますし、ログハウスでの暮らしに何を求めるかにもよると思います。そこで、実際にログハウスで暮らしている人の意見をいくつか紹介したいと思います。ロハスという言葉が世界的に広がりを見せ、地球にやさしい暮らし方がさまざまな方面で提案されるようになった現在では、耳を傾けるに値する貴重な意見ではないでしょうか。

 

●定期的に壁の塗装などのメンテナンスが必要である。

●虫が多い気がする。(これは住んでいる場所によるでしょう)

●収納が少ないので、荷物の整理に工夫が必要である。

●夏は涼しく、冬は暖かく、住み心地は大変快適である。

●大雨の時は、屋根に雨が当たる音が直に響くので始めは気になる。

●建物がどっしりとしているので、台風や地震には強いように感じる。

 

いずれログハウスを建てて暮らしたい、と考えている人は、実際にログハウスで暮らしている人のもとを訪れて話を聞く機会があるとよいですね。

 

自然を大切にし、無駄な買い物はせず、ゴミを極力出さない、など小さなことでも自分が持続してやっていけることから始めれば、誰でもロハス生活は送れると思います。でも実際に毎日の暮らしをそこでするとなると、何か不便なこともあるのではないか、と気になるのも本音ですよね。

ログハウスの工法分類

まずログハウスには、日本の正倉院に見られる「丸太組み構法」と、在来工法と同じである「軸組み構法」の2種類の構法があります。単にログハウスと言ってもタイプはいろいろあり、構法や木材の加工法によっていくつかに分類されます。軸組み構法のログハウスでも、柱を壁で隠さず丸太の構造材を見せる仕上がりになっているため、ログの雰囲気は十分に楽しめると思います。

 

ログハウスの「丸太組み構法」は、強度の面から構造上の制約があり、間取りなどのプランの自由度は低いと言えますが、ダイナミックなログハウスの持ち味を実感できる構法でもあります。軸組み構法は「ポスト&ビーム」とも呼ばれ、柱と梁にログ材を使用し、壁の部分は板張りや石張りなどで仕上げる方法です。ロハスなライフスタイルの流行によりログハウス生活を始めたり、ログでできたホテルを利用したりと、ログハウスで過ごす時間を楽しんだ経験のある人は多いことでしょう。

 

今や別荘だけでなく一般住宅としても浸透しつつあるログハウス。丸太組み構法は、おそらくログハウスと聞いてすぐにイメージできるタイプの建物で、壁となる丸太を水平に積み上げ、その壁全体で屋根を支えるという造りになります。

 

特に軸組み構法の「ポスト&ビーム」で作られたログハウスは、従来の木造在来工法とほとんど同じ構法であり、日本人には馴染みやすいログハウスと言えるでしょう。また、軸組み構法のログハウスはハウスメーカーが提案するロハス住宅などに用いられることもあり、壁の素材に一工夫したり空間のアレンジによって住み心地を改善したりと環境に配慮した住居となっていて興味深いものがあります。